ソメヤ

通常営業ランチで訪問しました。此処は基本はランチ営業、ディーナーは予約制です。パスタは「生パスタ」
「手打ちロングパスタ」「詰め物ショートパスタ」の大きく分けて三種類。初回はパスタはシェフが特に薦める
「生パスタ」の「ナポリ風 プチトマト 生スパゲティー」で。まずは基本のパスタで味わってみることにしました。

周囲はモチっとしつつも芯の部分にアルデンテ感!芯の部分のアルデンテ感が無い生パスタが多いのですが
この点をシェフも同じ印象を持ったそうで改良を加えたとのこと、さすがですな。ソースはシンプルでも
美味しいのは言わずもがな、プレオープンイベントでも感じましたがやはり味付けは「GRATO」時代よりも
ソフトになった印象。お肉の方はイベントでも頂いた「仔羊ランプ肉のロースト」がお薦めというので
頂きました。塩 (フルール・ド・セル)のみで頂く柔らかい仔羊に仄かに香る獣臭、イイですねぇ!

その後での訪問では「詰め物ショートパスタ」の部から「ポルチーニ茸とキノコを詰めたラビオリ クリーム
ソース(1200円)」にしました。「コース仕立て(1.000円)」で前菜、パン、ドリンク、ドルチェ付きに。

前菜はタコのマリネ、ミニサイズのパテ・ド・カンパーニュ、スープは「カペレッティ イン フロード」と言う
イタリア版コンソメスープ。前菜も手抜かりなし、これだけで1.000円と言ってもイイかもしれない。

 

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そしてラビオリはほんのりポルチーニ香る、それにしても此処のパスタの茹で加減は呻らせるものがあります。
中に詰め物があってもその詰め物もきちんと茹でられつつ、側はアルデンテを維持してます。この程よい粉感を
伴ったと、いうか、のアルデンテはすべてのパスタでほぼ共通で味わえるのがスゴいと思う。

そしてセコンド・ピアットは「やんばる若鶏 骨付き鶏もも肉と胸肉のコンフィ(1200円)」程よくうっすら
ピンクの肉が素材を活かした美味しい味付けでした。デザートは友人は「カタラーナ」私は「抹茶フォンダン
ショコラ」一口貰ったのですが「カタラーナ」の甘美な濃厚さは良かった、次回はこちらにしたい。


以下レビューは初回利用時のプレオープンイベントでのレビューですので「通常利用外」レビューです。

「Pasta Fresca & Carne Trattoria SOMEYA」という名前からしてパスタ、生パスタ、肉料理に
自信満々のお店。栄町「GRATO」を卒業した染谷シェフが浮島通り、そして「にぎわい広場」から
すぐ近くの「しぶパン」の隣に11月5日にオープンの店です。そのプレオープンイベントに
参加させて頂き、メインとなるメニューを幾つかご披露頂きました。パスタコースと肉コースに
大まかに分けたメニュー展開になるそうで、それに則った形でプロトタイプでの提供でした。

●パスタは以下のもの

「広島産牡蠣のペーストを詰めたファゴティーニ」
口の中が一気に濃厚な牡蠣の香りに包まれる、最初に食べただけに印象深かったメニュー。

「鴨と黒トリュフのメッツァルーナ」
メッツァルーナはイタリア語で半月という意味のラビオリ、鴨の風味より黒トリュフの香りが引き立つような印象

ポルチーニ茸とキノコのラビオリ」
こちらは秋っぽくポルチーニの香り、きのこの食感を楽しむラビオリでした。

「カペレッティ イン ブロード」
カペレッティとは、イタリア語のカペッロ(帽子) から来ているとのこと。ブロード:洋風出汁
(と言うかブイヨンというか)スープに、ニョッキでも、というところを、モチモチな皮に肉の詰まった
カペレッティで。出汁の味的には鰹出汁という感じで和風、割烹風がよくマッチして美味しかった。

「卵黄を詰めたラヴィオローネ カルボナーラ
大きめのラビオリ「ラヴィオローネ」というと卵入りが多いのですが、こちらも卵黄がトロ~リで、
皿に残った卵黄にバゲットが欲しくなる。

石垣牛のボロネーゼ パッパルデッレ
GRATO時代からボロネーゼに光る腕前を見せていた染谷シェフ、こちらでも本領発揮。飲んだ〆のお客さんが
多かった濃厚栄町仕様とは異なりランチ客を想定して素材、肉の味を活かした形で仕上げたようです。

今回はロングパスタはなかったのですが実際のメニューには加わるそうです。どのパスタも厚み、形状は
異なれど周りモッチリ、中は程よく硬めのアルデンテの具合がほぼ同じなのはさすが。

●肉料理は以下のもの

「自家製サルシッチャと県産フレンチポークのグリル」
サルシッチャはソーセージのこと、皮はパキッと中は肉がゴロゴロで肉汁も芳醇なソーセージでした。
ポークのグリルも柔らかく、塩で或いは西洋わさびで美味しく頂きました。

「フランス産鴨胸肉のローストと骨付鴨もも肉のコンフィ」
鴨というと脂身がしつこかったり、硬かったり、或いはバサバサだったりと難しい素材のような
気がしますが、脂身の入り具合も程よく、そして柔らかいながらもしっかり肉の味わい、歯ごたえもある鴨肉。
コンフィも水っぽくもバサ付きもなく美味しかった。味付け的にはもう少し濃い口でも良かったかも。

ラクラックとラムランプののロースト」
ラムの香りと脂身を楽しめるロースト、肉質も柔らかめで美味しかった。

アンガス牛リブロースステーキ」
バサ付きもなく、またサシの入りもよく美味しいリブロースステーキでした。

肉質はいずれも柔らかで良質であったと思います。

イベント後、感想を聞かれました・・・さて、通常営業にどのように反映されるか楽しみです。

※営業はランチ主体で12:00から18:00まで。ディナーは予約制です。